長寿銭の習慣

北関東の一部や千葉県の一部の地域で葬儀の際に配られる長寿銭の話を聞いたことがありますか?

お葬式へ出向くと、ぽち袋や祝儀袋に故人の名前と享年が記され、中に小銭が入ったものを手渡されます。

多くは80歳を超えて天寿を全うされた葬儀で用意されます。

故人のように長生きしますようにという願いをこめて配られるものです。

会葬礼状と一緒に手渡されます。

中をあけると五円玉が入っていて、紅白のお祝いの紐を通してあるものもあります。

5円、50円、100円などの小銭を組み合わせたものがあり、100円と5円を入れて、100歳にご縁がありますようという意味になっているものもあります。

また、会葬礼状にテープで小銭を直接貼りつけてある場合もあります。

古くは長寿は100歳とされていて、葬儀の香典返しの長寿銭の習慣から長生きのお年寄りを銭百とよんでいたともいいます。

千葉の葬儀でいきなり香典返しに小銭をもらうと、都市型の葬儀しか知らない人は面食らいますが、亡くなった方が長生きをしたということで、お世話になりましたの心づけということでしょう。

地域によっては葬儀に会葬したのに、紅白まんじゅうやお赤飯が出るところもあるそうです。

五円玉をきれいなリボンでくるんだり、水引でぐるぐるに巻いて飾りをつけたものなどもあり、御守りのように長く手元に置くことができるものもあります。

お金ですから、使ってしまってもかまいません。

仏壇のお線香を買ったりお花を買ったりするためのお金として仏壇においておくのもいいでしょう。